“いっとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一時49.8%
一刻29.3%
一斉8.8%
一晌5.4%
一瞬4.9%
二時間0.5%
同時0.5%
壱時0.5%
寸時0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちの前で天と地が裂けて、神様のお眼の光りと、地獄の火焔ほのお一時いっときひらめき出たように思われました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
伊太夫は、つくづくと一時いっときそれを見ましたけれど、わざわざ立って、コツコツと叩いてみるようなことはしませんでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
朝々のきわめて短い時間の一刻いっときだけ。——もし晴天ならば、その高窓から四角い太陽の光が獄の底へ斜めにし込む。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せめて、御最期の一刻いっときだけでも、ここにいる者はみな一心同体ぞと、人を信じ、世を信じ、おいさぎよく、また安らけく
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人一斉いっときに産をしては、後か、さきか、いずれ一人、相孕あいばらみ怪我けががござるで、分別のうてはなりませぬ、
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見る見る野の末に黒雲がかかると、黒髪の影の池の中で、一つ、かたかたと鳴くに連れて、あたりの蛙の一斉いっときに、声を合わせるのが、
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一人ひとりの祈祷や占いが可なり長くかかるので、半七は一晌いっときほども待たされたが、それでもこんよく辛抱していた。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
疲れ切っている二人は木枕に頭を乗せるとすぐに高いびきで寝付いてしまったが、およそ一晌いっときも経つかと思うころに紋作はふと眼をさました。
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一瞬いっとき、彼の真実なことばに打たれた者達は、酒の酔いもどこへやら、声をのんで、藤吉郎のおもてを見まもり合っていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——あり得ることか。世の中とはかくも不測ふそくなものなのか。一瞬いっときは驚く心すらしびれて、涙も出なければ、声も出ない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二時間いっときのことはさておいて半刻遅れても間に合わぬ!」島君はべたべたと坐ってしまった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「俺一人で走っても硫黄ヶ滝までは二時間いっときはかかる」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いや、ものに誘われて、何でも、これは、言合わせたように、前後甲乙、さっぱりと三人同時いっときだ。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
評定所同心湯場宗十郎等ガ中ヘイリテ、段々八太郎ガ不礼ノ段ヲビルカラ、大草ヘモ云ワズニ帰ッタ、オヨソ壱時いっときバカリノコト、御座敷中ガ大騒動シタガ、イイキビダッタ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わたくしなどはいま修行しゅぎょう真最中まっさいちゅう寸時いっときもうかうかとあそんではりませぬ。