“いつこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一刻41.2%
一国17.6%
一國17.6%
一克5.9%
一剋5.9%
一石5.9%
頑固5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯(か)うなると、一刻(いつこく)も眤(じつ)として居(を)られぬのは武村兵曹(たけむらへいそう)である。腕拱(うでこまぬ)いて、一心(いつしん)に鐵檻車(てつおりぐるま)の運轉(うんてん)を瞻(なが)めて居(を)つたが、忽(たちま)ち大聲(たいせい)に
いやが上にも陰性になつて仲間から敬遠されることも意に介せず、それは決して嘗ての如き虚栄一点張の努力でなく周囲を顧みる余裕のない一国(いつこく)な自恃(じぢ)と緘黙(かんもく)とであつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
斯(か)くて幸豐君(ゆきとよぎみ)は杢(もく)を擧(あ)げて、一國(いつこく)の老職(らうしよく)となさむと思(おも)はれけるが、もとより亂世(らんせい)にあらざれば、取立(とりた)ててこれぞといふ功(てがら)は渠(かれ)に無(な)きものを、みだりに重(おも)く用(もち)ゐむは、偏頗(へんぱ)あるやうにて後暗(うしろめた)く
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
昔気質(むかしかたぎ)の一克(いつこく)な性分ではあるし、むろん一人娘と知吉との間を許す気はなかつた。ところが、ふしぎなことが起つた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
彼は一剋(いつこく)に背水の陣を敷いての上で故郷に鬪ひを挑むからと其場限りの僞りの策略で言葉巧みに彼女を籠絡(ろうらく)した。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
翌る日平次は一石(いつこく)橋の後藤縫殿助の手代を訪ねて、五年前の田島屋の始末を訊ねました。
他所者(たしよもの)といふが第一、加之(それに)、頑固(いつこく)で、片意地で、お世辞一つ言はぬ性(たち)なもんだから、兎角村人に親(したし)みが薄い。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)