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いつせき
語句 | 割合 |
一夕 | 72.7% |
一石 | 9.1% |
一席 | 9.1% |
一隻 | 9.1% |
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一夕、松川の
誕辰なりとて奥座敷に予を招き、
杯盤を排し
酒肴を
薦む、
献酬数回予は酒といふ
大胆者に、幾分の力を得て
積日の屈託
稍散じぬ。
折から
一室處より
姑の
聲として、
婦に
云うて
曰く、
風靜に
露白く、
水青く、
月清し、
一山の
松の
聲蕭々たり。
何うだね、
一石行かうかねと。
婦の
聲にて、あゝ
好いわねえ、お
母さんと
云ふ。
積薪思はず
悚然として、
直ちに
衣冠を
繕ひ、
若き
婦は
憚あり、
先ず
姑の
閨にゆき、もし/\と
聲を
掛けて、さて、
一石願ひませう、と
即ち
嗜む
處の
嚢より
局盤の
圖を
出し、
黒白の
碁子を
以て
姑と
戰ふ。
えゝ
一席申上げます、
明治の
地獄も新作と
申す
程の事でもなく、
円朝が
先達て
箱根に
逗留中、
宗蓮寺で
地獄極楽の
絵を見まして、それから
案じ
附きましたお
短かい
落語でございますが