“いっせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一夕69.4%
一石14.3%
一隻10.2%
一齣4.1%
一尺2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そこまで至ると貴殿もなかなか話せる、ぜひ一夕いっせき、芝浦あたりへ舟を同じうして、おともを致したいものでござる」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
又今年の夏一夕いっせきの情話に、我からへだての関を取除とりのけ、乙な眼遣めづかいをし麁匆ぞんざいな言葉を遣って
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一木いちぼく何十両、一石いっせき数百両なぞという——無論いまより運搬費にかかりはしたであろうが贅沢ぜいたくを競った。
いや、帰するところ、この一行動もまた、徳川牽制けんせいの“先手取せんてとり”の一石いっせきを打ったものといってよい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると遭難船の姿を発見しなければならぬことになるが、さて探照灯を動かしてから見渡したところ、ボート一隻いっせき浮んでいないではないか。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのつの一隻いっせきの価がチベットでシナ人の買う値段が、日本金貨に換えて五百円位のものがあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
シナの思想史上最も注目すべき一齣いっせきたる禅宗は、かかる語録の様式を生かせて用いている。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
余は井筒にれる男女の図に対してなんの理由なくただちにマアテルリンクの戯曲 Pelléas et Mélisande の一齣いっせき聯想れんそうせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
伊勢には、宿年の敵、北畠家があり、美濃には、斎藤。そのほか、一尺いっせきの地でも、敵地を踏まずに帰れないことはいうまでもない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)