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一石
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いっせき
ふりがな文庫
“
一石
(
いっせき
)” の例文
暫くしてこの二人は、久しぶりで
一石
(
いっせき
)
囲むことになって、おたがいに多忙の心を盤の上に忘れてしまいます。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一石
(
いっせき
)
を下すごとに、ポコリポコリと、間の抜けた音がするという
代物
(
しろもの
)
、気のいい女房のお静も、小半日この音を聞かされて、縫物をしながら、すっかり気を腐らしております。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
蟠「どうだ、阿部は下手の横好きで舎弟に七
目
(
もく
)
負けたが、どうだ阿部と
一石
(
いっせき
)
やりなさい」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは客と
一石
(
いっせき
)
やった後の引続きとして、是非共ある問題を解決しなければ気がすまなかったからであるが、
肝心
(
かんじん
)
のところで敬太郎がさも
田舎者
(
いなかもの
)
らしく玄関を騒がせるものだから
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
措置
(
そち
)
を考え、あれこれと、名人の指が盤上へ、
一石
(
いっせき
)
一石と打ち下ろすように、自室から、命令を出してはいたが、独りでいるその居室は、それ以外には、何の気配も
咳
(
せき
)
の
声
(
こえ
)
もしなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
一木
(
いちぼく
)
何十両、
一石
(
いっせき
)
数百両なぞという——無論いまより運搬費にかかりはしたであろうが
贅沢
(
ぜいたく
)
を競った。その地面に
苔
(
こけ
)
をつけるには下町の焼土では、深山、または幽谷の
風趣
(
おもむき
)
を求めることは出来ない。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「アーメン」と迷亭先生今度はまるで関係のない方面へぴしゃりと
一石
(
いっせき
)
を
下
(
くだ
)
した。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
秀吉は、この一会見に、上杉家との
提携
(
ていけい
)
を固め、北陸の将来に、うごかない基盤をすえた。いや、帰するところ、この一行動もまた、徳川
牽制
(
けんせい
)
の“
先手取
(
せんてと
)
り”の
一石
(
いっせき
)
を打ったものといってよい。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうぞ、もう
一石
(
いっせき
)
」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“一石”の意味
《名詞1》
一石(いっせき)
ひとつの石。
反響を引き起こすような問題提起。一石を投じること。
囲碁で、碁石をひとつ置くこと。また囲碁の一局。
《名詞2》
一石(いっこく)
尺貫法における容積。180リットル。または278リットル。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“一石”で始まる語句
一石橋
一石栃
一石飛騨守様
一石物
一石二鳥