“牽制”の読み方と例文
読み方割合
けんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、多くの偽装浮浪者に対して、法令もやかましくなったため、正しい目的をもって廻国する者までが、いろいろ牽制けんせいされて来た。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の賞讃と注意とは彼の無關心以上に私を牽制けんせいした。私はもう彼が傍にゐると自由に笑つたり喋べつたりすることが出來なくなつた。
兄杉之助の牽制けんせいも何んの甲斐もありません、激情にあふられたお鳥は、耻も外聞も振り捨てて、遂に言ふべきことを言つてしまつたのです。
銭形平次捕物控:167 毒酒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)