“牽引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんいん81.0%
ひきつ9.5%
しょぴ4.8%
ひっぱり4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何等か革新的であるかの印象を与えつつ、而もその内容が不明なることが、ファッシズムが一部の人を牽引けんいんする秘訣ひけつなのである。
二・二六事件に就て (新字新仮名) / 河合栄治郎(著)
優しい伯母かなんぞの樣に心を牽引ひきつける。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「六三郎……いきな名前だな。その六三郎におそのが用があると云って牽引しょぴいて来てくれ。いや、冗談じゃねえ。御用だ」
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
歓びで胸がわくわくする、そんな切なさではなく、真直ぐに立っている朝子を、どこからか重く、暗く、きつく引っ張る、その牽引ひっぱりの苦しさであった。
一本の花 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)