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『一本の花』
ふりがな文庫
『
一本の花
(
いっぽんのはな
)
』
表玄関の受附に、人影がなかった。 朝子は、下駄箱へ自分の下駄を入れ、廊下を真直に歩き出した。その廊下はただ一条で、つき当りに外の景色が見えた。青草の茂ったこちら側の堤にある二本の太い桜の間に、水を隔てて古い石垣とその上に生えた松の樹とが歩き …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「改造」1927(昭和2)年12月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約54分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間30分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
万歳
(
ばんざ
)
牽引
(
ひっぱり
)
凝
(
じ
)
徹
(
こた
)
陽
(
よう
)
悠
(
ゆ
)
従兄
(
あに
)
熾
(
さかん
)
森
(
しん
)
絆
(
ほだ
)
罷
(
や
)
黝
(
くろず
)
簾
(
すだれ
)
齦
(
はぐき
)
一
(
ひと
)
珈琲
(
コーヒー
)
痙攣
(
けいれん
)
瞑
(
つぶ
)
石榴
(
ざくろ
)
算盤
(
そろばん
)
簀子
(
すのこ
)
蕎麦
(
そば
)
鑿
(
のみ
)
許
(
もと
)
袱紗
(
ふくさ
)
蜒
(
うね
)
藤村
(
とうそん
)
膨
(
ふく
)
莫迦
(
ばか
)
葭戸
(
よしど
)
帷幄
(
いあく
)
亀戸
(
かめいど
)
低声
(
こごえ
)
卓子
(
テーブル
)
呑気
(
のんき
)
型
(
タイプ
)
堤
(
どて
)
央
(
なか
)
姦
(
かしま
)
完結
(
コムプリート
)
寡
(
すくな
)
小体
(
こてい
)
牽
(
ひ
)
徒花
(
あだばな
)
悄気
(
しょげ
)
愕
(
おどろ
)
数多
(
あまた
)
明盲
(
あきめくら
)
櫟
(
くぬぎ
)
汚点
(
しみ
)
洋杖
(
ステッキ
)
洒落
(
しゃれ
)
煽
(
あお
)