“央”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか52.2%
なかば47.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくすると、女はなかば真顔になり、きみわるそうに微笑わらいをふくんで、わたしの目を覗き込んだ。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
不等辺三角形をしたその国のなかほどのところを、青ペンキ色に塗られたダニューブの河が流れている。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
笏と同じい年頃のその家の主人は、なかば好意をさしはさんでなかばけげんな人見知りな表情で、じろじろ笏の顔を凝見みつめた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
たった一つの戸口の扉には外からかんぬきがおろされてある。……キー、キー、キー、キー、天井はなかばまで下りて来た。