“香央”の読み方と例文
読み方割合
かさだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄太夫大いに怡(よろこ)び、二八よくも説かせ給ふものかな。此の事我が家にとりて二九千とせの計(はかりごと)なりといへども、香央(かさだ)は此の国の貴族にて、我は氏なき三〇田夫(でんぷ)なり。
さるに香央(かさだ)が家の事は、神の四一祈(う)けさせ給はぬにや、只秋の虫の叢(くさむら)にすだくばかりの声もなし。ここに疑(うたが)ひをおこして、此の祥(さが)を妻にかたらふ。妻四二更に疑はず。
香央(かさだ)の女子(むすめ)磯良(いそら)、かしこに往(い)きてより、夙(つと)に起(お)き、おそく臥して、常に舅姑(おやおや)の傍(かたへ)を去らず、五〇夫(をつと)が性(さが)をはかりて、心を尽して仕へければ、井沢夫婦は五一孝節を感(め)でたしとて歓(よろこ)びに耐(た)へねば