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央
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なかば
ふりがな文庫
“
央
(
なかば
)” の例文
笏と同じい年頃のその家の主人は、
半
(
なかば
)
好意をさしはさんで
央
(
なかば
)
けげんな人見知りな表情で、じろじろ笏の顔を
凝見
(
みつ
)
めた。
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
たった一つの戸口の扉には外から
閂
(
かんぬき
)
がおろされてある。……キー、キー、キー、キー、天井は
央
(
なかば
)
まで下りて来た。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
颯々
(
さっさ
)
と歩いて
行
(
ゆ
)
くと
丁度
(
ちょうど
)
源助町
(
げんすけちょう
)
の
央
(
なかば
)
あたりと思う、
向
(
むこう
)
から一人やって来るその男は
大層
(
たいそう
)
大きく見えた。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ある時は綾瀬の橋の
央
(
なかば
)
より雲はるかに遠く眺めやりし
彼
(
か
)
の秩父嶺の
翠色
(
みどり
)
深きが中に、明日明後日はこの身の行き
徘徊
(
たもとお
)
りて、この心の欲しきまま林谷に
嘯
(
うそぶ
)
き
傲
(
おご
)
るべしと思えば
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
吾妻下駄
(
あずまげた
)
の音は天地の
寂黙
(
せきもく
)
を破りて、からんころんと月に響けり。渠はその音の
可愛
(
おかし
)
さに、なおしいて響かせつつ、橋の
央
(
なかば
)
近く来たれるとき、やにわに
左手
(
ゆんで
)
を
抗
(
あ
)
げてその
高髷
(
たかまげ
)
を
攫
(
つか
)
み
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
央
(
なかば
)
からお
聴
(
きゝ
)
に入れまする事でございますが、細かい
処
(
とこ
)
を申上げると、前々よりお読み遊ばしたお方は御退屈になりますから、
直
(
すぐ
)
に続きを申上げます、足利の江川村で茂之助が女房に別れるとき
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
議長の言
尚
(
な
)
ほ
央
(
なかば
)
なるに、「議長」と
呼
(
よん
)
で評議員席に起立したるは、平民週報主筆
行徳秋香
(
かうとくあきか
)
なり、彼は先刻来憤怒の色を制して、松本を
睨視
(
げいし
)
しつゝありしが、今は
最早
(
もは
)
や得堪へずして起ちたりしなり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
わたくしは
金
(
きん
)
のお盥の耳を持っていて、お
楽
(
たのしみ
)
の
央
(
なかば
)
に10895
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
また岩清水
迸
(
ほとばし
)
る
長沙
(
ちやうさ
)
の
央
(
なかば
)
、青葉かげ
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ここにゐては愛の
央
(
なかば
)
の松あかし。
びるぜん祈祷
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
受用の
央
(
なかば
)
にまた欲望にあこがれるのだ。3250
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
また岩清水
迸
(
ほとばし
)
る
長沙
(
ちようさ
)
の
央
(
なかば
)
、青葉かげ
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
央
常用漢字
小3
部首:⼤
5画
“央”を含む語句
中央
中央部
未央
真中央
中央公園
中央公論
未央宮
未央生
中央線
中央程
中央新聞
義央
香央
西常央
路央
農業機械中央部
央掘魔
未央柳
月央
対馬守照央
...