“ひきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痙攣45.1%
引釣10.6%
牽付7.1%
惹付4.4%
引攣3.5%
引付3.5%
引附3.5%
引連2.7%
1.8%
惹着1.8%
引卒1.8%
引吊1.8%
引率1.8%
牽引1.8%
吸引0.9%
引継0.9%
紹介0.9%
引着0.9%
引詰0.9%
攣痙0.9%
気絶0.9%
牽着0.9%
牽附0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正吉の手頸を掴んだお美津の手がわなわなといていた。然しその眸子は、急に大胆に輝き、くしめった唇は物言いたげに痙攣った。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「いや、そうでない、そうでない!」と、小平太はさも苦しそうに顔面神経を引釣らせながら、ようよう口を切った。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
恥かしそうに私のお乳を飲まして欲しいなぞとわたくしに面と向って言うほど牽付けられるものを感じていながら、その反対の所作に堕ちてしまうなぞ
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
二人とも相前後して惹付けられて行くようになったのは、寧ろ当然の帰結と云うべきであったろう。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
半面紅に染んだ顔は、恐ろしい苦痛に引攣って、カッと見開いた眼には次第に死の影が拡がるのです。
顔のあたりに垂れているのであった、私はそれを見ると、突然何かに襲われた様に、慄然として、五六大跨足取に歩いたが、何か後方から引付けられるような気がしたので
青銅鬼 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
叔母さんが取殺せよ、取殺すよ、取殺せよと掛合にいうのだから恐ろしいじゃアありませんか、其の儘にお前さん花魁が引附けかゝる時にオギャアと産れたのは貴方のお胤で
かくんでには、はしき光景にてもめなば、幾分むるともならんとへたので、兩人引連れて、此時はしくえた船首した。
しかしお志保は其程のある花だ、其程人をける女らしいところが有るのだ、と斯う一方から考へて見て、いよ/\其人を憐むといふ心地に成つたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しなくなした前垂がけの鶴さんや、蝋細工のように唯美しいだけの浜屋の若主人に物足りなかったお島の心が、小野田のそうした風采に段々惹着けられて行った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
最後に残った二百人を杉右衛門自ら引卒れて放浪の旅へ登ったからである。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
英子嬢の美しい顔は引吊って、今にも泣き出しそうです。
判官三郎の正体 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
娘子軍の一隊を引率れて、散歩や映画を見廻ることが連日のことになつてきた。
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
優しい伯母かなんぞの様に心を牽引ける。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかし思想が剛健で、しかも観察の精緻を兼ねて、人を吸引ける力のんにれて居るといふことは、一度其著述を読んだものゝ誰しも感ずる特色なのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
新しい艶のある洋服を着て、襟飾の好みもくなく、すべてはしい風俗のに、人を吸引ける敏捷いところがあつた。美しく撫付けた髪の色の黒さ。頬の若々しさ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これが古い日本の遊戯法を引継ぎやすく、また忘れがたくした一つの力であって、御蔭でいろいろの珍しいものの伝わっていることをわれわれ大供も感謝するのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
子どもが大きい人から引継がれた行事と、単なる彼らの遊戯との境目は目に立たない。ただ年月がって一方がもうその重要性を認めず、おいおいに起りを忘れてしまうだけである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
左様じゃアねえか、おさん後生だ手紙を一本書いて粥河様へ紹介けてお呉んなせえ、西浦賀の江戸屋半治という女郎屋の弟だが
随分悪い事の方にゃアお役に立つ人間だから真堀の海禪さんに此方紹介けてくれといって手紙を書いて貰ったから、是を読んで見ておくんなせえ
目鼻手足のやうなもののえるのが、おびたゞしくて、したゝかをなし、引着いてませる。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
先着の伴牛はしきりに友を呼んで鳴いている。わが引いている牛もそれに応じて一声高く鳴いた。自分は夢からめた心地になって、覚えず手に持った鼻綱を引詰めた。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
見よ、お由の顏! 齒を喰縛つて、眼を堅く閉ぢて、ピリ/\と眼尻の筋肉が攣痙けてゐる。髮は亂れたまゝ、衣服かつたまゝ……。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「成程、成程、いずれその辺で、大慨気絶けてしまうのでござろう。」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父親も到頭職人らしい若い時分の気象を出して、娘の体を牽着けておく風の悪い田舎の奴等が無法だといって怒りだした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かくて、戦争が穀物の輸入を妨げる時には、その結果たるその高き価格は、農業への資本投下が与える大なる利潤のために、資本を土地に牽附ける。
そして顏は今にも泣き出しさうに、痛ましくつた。