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引付
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ひきつ
ふりがな文庫
“
引付
(
ひきつ
)” の例文
翌
(
あく
)
る朝、
駅路
(
うまやじ
)
の物音に眼を覚した半十郎、フト床の側に
引付
(
ひきつ
)
けて置いた筈の、振り分けの荷物を見て驚きました。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一頃は弘もよく
引付
(
ひきつ
)
けたりなどしたが、お婆さん始め皆の
丹精
(
たんせい
)
でずんずん
成長
(
しとな
)
って、めっきりと
強壮
(
じょうぶ
)
そうに成った。おまけに、末頼もしい賢さを見せている。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
顔のあたりに垂れているのであった、私はそれを見ると、突然何かに襲われた様に、
慄然
(
ぞっ
)
として、五六
間
(
けん
)
は
大跨
(
おおまた
)
に
足取
(
あしどり
)
も
頗
(
すこぶ
)
る
確
(
たしか
)
に歩いたが、何か
後方
(
うしろ
)
から
引付
(
ひきつ
)
けられるような気がしたので
青銅鬼
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
併
(
しか
)
し
何
(
ど
)
ういふものか
此時
(
このとき
)
ばかり、
私
(
わたし
)
の
心
(
こころ
)
は
妙
(
めう
)
に
其方
(
そつち
)
に
引付
(
ひきつ
)
けられた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
年齢の
距
(
へだた
)
りを越えて、若い少女の心を
引付
(
ひきつ
)
けたのは別として、多くの場合それは、不純な動機や事情で結び付けられるのが普通で、国府金弥老人と鈴子夫人の間にも、面白からぬ噂があり
奇談クラブ〔戦後版〕:08 音盤の詭計
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“引付(
引付衆
)”の解説
引付衆(ひきつけしゅう)は、裁判の公正と迅速化をはかるために設置した鎌倉幕府の職名の一つ。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“引付”で始まる語句
引付衆
引付座敷