“駅路”のいろいろな読み方と例文
旧字:驛路
読み方割合
うまやじ70.0%
えきろ20.0%
うまやぢ7.5%
えきじ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天地はすでに夏に入り、江南の駅路うまやじや、平野の城市はもう暑さを覚える頃だが、その山上も、一眸いちぼうの山岳地も、春はいまがたけなわである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鶴瀬村を過ぎれば菱山ひしやま村、甲運こううん村を過ぎれば甲府城下、韮崎にらざき過ぎれば穴山の宿、日野春ひのはるを過ぎれば葛木かつらぎ駅路えきろ、ここから信濃の国となる。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
笛の音の類、朝立ちの駅路うまやぢの鈴、訪ふ人もなき隠れ家のべるの釦のほのかに白き、小夜ふけてきくりんのたま。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それが、またどうしたいんねんか、おみちすじまでが此のまえとおなじ駅路えきじをたどってせきがはらより江北の地へおはいりなされ、なつかしいおだに小谷のあたりをおとおりになるではござりませんか。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)