“えきろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駅路72.7%
驛路27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は一日駅路えきろの研究者に逢って、その講演を聴き思いも寄らぬ材料を二つ得たことがある。
銭形平次打明け話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
対岸に茂っている木々は、Carnavalカルナヴァル に仮装をして、脚ばかり出したむれのように、いつの間にか夕霧に包まれてしまって駅路えきろ所々ところどころにはぽつりぽつりと、水力電気の明りが附き始めた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
驛路えきろうますゞおと、しやんと道筋みちすぢながら、時世ときよといひ、大晦日おほみそか道中だうちうひつそりとして、兩側りやうがはひさしならぶる商賈しやうこいへまきそろへて根占ねじめにしたる、門松かどまつつらねて、としかみおくるといふ
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、あの山科やましな驛路えきろでは、とてもそんなこと出來できません。そこでわたしはやまなかへ、あの夫婦ふうふをつれこむ工夫くふうをしました。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)