“驛路”のいろいろな読み方と例文
新字:駅路
読み方割合
えきろ60.0%
うまやぢ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あつたところでございますか? それは山科やましな驛路えきろからは、四五ちやうほどへだたつてりませう。たけなかすぎまじつた、人氣ひとけのないところでございます。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
としおそしと待居たり然るにあけ寅刻頃なゝつごろとも思ふ頃はるかに聞ゆる驛路えきろすゞ馬士唄まごうたこゑ高々たか/″\と來掛る挑灯てうちん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やまには木樵唄きこりうたみづには船唄ふなうた驛路うまやぢには馬子まごうた渠等かれらはこれをもつこゝろなぐさめ、らうやすめ、おのわすれて屈託くつたくなくそのげふふくするので、あたか時計とけいうごごとにセコンドがるやうなものであらう。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ふところに住馴し京都の我が家を立出て心細くも東路あづまぢへ志ざしてぞ下りけり元よりなれぬ旅と云殊に男の懷ろに當歳の子を抱きての驛路うまやぢなれば其つらさは云も更なり漸々にして大津の宿を辿たどすぎ打出うちでの濱を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)