“勞”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
つか31.5%
らう20.4%
いた18.5%
つかれ7.4%
いたは5.6%
ねぎ3.7%
ねぎら3.7%
はたら1.9%
いたづき1.9%
つから1.9%
ろう1.9%
わづ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい」と答へて、お綱は薄刃庖丁うすばばうちやうを持つて來て、水仕事につかれたと云ふ樣子で、ぺッたり爐ばたに坐わり、籠の中のをむき初める。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
百姓ひやくしやういそがしい田植たうゑをはれば何處どこいへでもあき收穫しうくわく準備じゆんびまつたほどこされたので、各自かくじらうねぎらため相當さうたう饗應もてなしおこなはれるのである。それ早苗振さなぶりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
人の心を優しくいたはるやうな温かさは微塵もなく、カルヴィン派の信條——神の選拔、宿命、定罪——の峻烈な暗示が頻々と出て來た。
恰も好しフランチエスカの君は、臨時のつひえもあるべく又日ごろのつかれをも忘れしめんとて、百「スクヂイ」の爲換かはせを送り給ひぬ。
連歸つれかへりしかど我が家は貧窮ひんきうにして九尺間口まぐち煙草店たばこみせゆゑべつに此方へと言所いふところもなく夫婦諸共ふうふもろとも吉之助をいたはると雖もよるの物さへ三布蒲團みのぶとん一を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取極とりきめて利兵衞は立戻たちもどり其段長八へ物語りしに夫婦は利兵衞のほねをりをねぎらひ厚く禮をぞのべたりけりさて翌日にもなりければ長八は娘お幸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
景公けいこう諸大夫しよたいふかうむかへ、ねぎられいし、しかのちかへつて(三二)しんかへる。すでにして穰苴じやうしよたつとんで大司馬たいしばす。田氏でんしもつ益〻ますますせいたつとし。
宇宙は畢竟疑問の積聚也、人は是の疑問の解決を待つて初めて安じ得べくむば、吾人寧ろ生なきを幸とせむ。野の鳥を見よ、はたらかず、つむがざれども、尚ほ好く舞ひ好く歌ふに非ずや。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
このなかなる者のうちにラチオびとありや我等に告げよ、(かくて願はくは汝の爪永遠とこしへにこのいたづきに堪へなんことを) 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
借受惣内そうないは甚兵衞と改名かいめいし又里はおとよと改め少々せう/\小商こあきなひを始めしが素より爲馴しなれざる事にてかたいたあしつからし爲る事成す事損毛そんまうのみ多くはや此頃は必至ひつし差迫さしせまり今日にも難澁なんじふいたしける是ぞまことに天のにくしみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
じつ博士はかせをわざ/\ろうするまでもかつたので、これは古代こだい葬坑さうかうで、横穴よこあな通稱つうしようするもの。調しらべたら全國ぜんこくいたところるかもれぬ。
古の人曰へらく、人は神と財とに兼ねつかふること能はず。されば生命の爲に何を食ひ、何を飮み、また身體の爲に何をむと思ひわづらふ勿れ。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)