“らう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ラウ
語句割合
29.2%
羅宇18.9%
11.3%
10.4%
7.5%
6.6%
4.7%
1.9%
1.9%
1.9%
0.9%
0.9%
無節0.9%
0.9%
羅字0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
らうと云つたそのお幸の父も、お幸とお幸より三つ歳下とししたの長男の久吉ひさきちがまだ幼少な時に肺病にかかつて二年余りもわづらつて歿くなりました。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
南は新しい長裾ざんさいを濡らしては困ると思った。南は鞭の代りに持っている羅宇らうの長い煙管きせるを驢に加えた。其処は晋陽しんようの郊外であった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
牢舍らうしやさするやと尋ねられければお菊は何卒なにとぞ父利兵衞吉三郎ともに御免おんゆるし下され其代りに私しをらう御入下おんいれくださるゝやうにと涙ながらに申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是等に關する古物こぶつ遺跡に付いて見聞けんぶんを有せらるる諸君しよくん希くは報告のらうを悋まるる事勿れ。(完)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
東金堂におはします仏法最初の釈迦の像、西金堂に坐ます自然じねん湧出ゆしゆつの観世音、瑠璃るりを並べし四面のらう、朱丹を交へし二階の楼、九輪空に輝きし二の塔、たちまち煙となるこそ悲しけれ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
われ名をクルラード・マラスピーナといへり、かのらうにあらずしてそのすゑなり、己が宗族うからにそゝげるわが愛今こゝにきよめらる。 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これいかんとなれば縮を一たんになすまでに人のらうする事かぞへつくしがたし。なか/\手間てま賃銭ちんせんあて算量つもる事にはあらず、雪中に籠居こもりをる婦女等ふぢよらむなしくせざるのみの活業いとなみ也。
しづかに女の手を払ひて、御仏の御前にらうがはしや、これは世を捨てたる痩法師なり、捉へて何をか歎き玉ふ、心を安らかにして語り玉へ、昔は昔、今は今、繰言な露宣ひそ、何事も御仏を頼み玉へ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
らう黄金こがね文字もじ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
みなの衆、まづためしに、自分がみそさざいにでもなったと考へてごらうじ。な。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
をのげて大路おほぢに出づれば、一七九明けたるといひし夜はいまだくらく、一八〇月は中天なかぞらながら影らう々として、風ひややかに、さて正太郎が戸は明けはなして其の人は見えず。
らう、浪、浪 として しづかなり
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
話が前後するが、元祿三年の人倫訓蒙圖解卷五の細工人には幾世留張きせるはりのほかに無節らう竹師が出てゐる。揷畫をも加へてある。
キセルの語源 (旧字旧仮名) / 新村出(著)
(たうとうらうにおれははひつた。それでもやつぱり、お日さまは外で照つてゐる。)山男はひとりでこんなことをつぶやいて無理にかなしいのをごまかさうとしました。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
富尾木氏はそれを聞くと、羅字らう屋の釜のやうに鼻から口から白い煙を吐出はきだした。
昼ながららうたき月
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)