“牢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろう78.9%
らう12.6%
かた5.3%
ひとや2.1%
かと1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現にろうを破ったのさえ、次郎を助けようと思うほかに、一人の弟を見殺しにすると、沙金にわらわれるのを、おそれたからであった。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
八五郎の取出したのは、大振りな鍵で、これは誰が見ても、二日前に伊三郎の死骸のあつた、あの座敷らうの鍵といふことがわかります。
深く且つかたき基礎を有せり、進歩も若し此れにかなはざるものならば進歩にあらず、退守も若し此れにあはざるものならば退守にあらず。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
そんな自然のひとやにも近いものの中に、菜穂子は何かあきらめ切ったように、ただ一人でくうを見つめた儘、死のしずかに近づいて来るのを待っている。——
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
奇蹟を見んと欲せば、信仰をかとうせよでございます。