“牢屋敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうやしき75.0%
らうやしき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは名を喜助きすけと言って、三十歳ばかりになる、住所不定じゅうしょふじょうの男である。もとより牢屋敷ろうやしきに呼び出されるような親類はないので、舟にもただ一人ひとりで乗った。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一、二年伝馬町の牢屋敷ろうやしきで涼みをさせてやらあ。——伝六ッ、伝六ッ、いいぐあいにつじ番所の連中が来たようだ。こののっぺりした三的を渡してやんな。
右門捕物帖:23 幽霊水 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
かけ其日は入牢とぞ相なりける其後松坂町郡代の牢屋敷らうやしきに於て無殘むざん成かな富右衞門は日々ひゞ手強てづよき拷問に掛り今は五たい悉々こと/″\よわはて物ものんどくだすこと能はず一命既に朝夕てうせきせまるに付富右衞門倩々つく/″\來方こしかた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)