“倩々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つく/″\55.6%
つら/\22.2%
つくづく11.1%
つらつら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふるはして申立てけるに其時檢使は彼場所に傘捨有りし傘をいだされ其方此傘に覺え有りやと見せらるれば長庵涙をはらひて倩々つく/″\打詠うちながめ暫くあつて小膝を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御通じくださるべしとお頼み申せしが今にしれず餘り雲をつかやうなる御頼み事なりとて呵々から/\と笑ふを忠八は倩々つら/\聞て何やら其樣子は友次郎御夫婦にて其上印籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
後で余は倩々つくづくと考えたが秀子は既に自分の口からアノ時の争いの一部始終を告げたと見える、自分の身に疑いの掛るのも知らないで何だって告げたのだろうと、余は残念に堪えぬけれど
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しかし倩々つらつら思うに、日米の関係は如何いかにするも衝突すべきいわれがない。我が日本は無論むろん米国を攻撃する考えも何もない。また米国といえども、恐らく我が国を攻撃する意思はあるまい。
世界平和の趨勢 (新字新仮名) / 大隈重信(著)