“つらつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツラツラ
語句割合
熟々64.3%
熟〻21.4%
7.1%
倩々7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まつたくもつて、巧々うまうまペテンにかかつたのである。とはいふものの、さて熟々つらつらふりかへつてみるに、はなから臭いと思はないのが不思議であつた。
盗まれた手紙の話 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
しかれどもその語句は普通のものにして全首の意通じがたきは熟〻つらつら思案すべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
一一八呆自あきれて足の踏所ふみどさへわすれたるやうなりしが、つらつらおもふに、妻は既にまかりて、今は狐狸の住みかはりて、かく野らなる宿となりたれば
勝四郎つらつら思ふに、かく落魄おちぶれてなす事もなき身の何をたのみとて遠き国にとどまり、六八由縁ゆゑなき人のめぐみをうけて、いつまで生くべき命なるぞ。
しかし倩々つらつら思うに、日米の関係は如何いかにするも衝突すべきいわれがない。我が日本は無論むろん米国を攻撃する考えも何もない。また米国といえども、恐らく我が国を攻撃する意思はあるまい。
世界平和の趨勢 (新字新仮名) / 大隈重信(著)