熟〻つらつら)” の例文
に易者の身の上知らずとは、よくいッたものだと、熟〻つらつら自分でも感心している面持ちです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかれどもその語句は普通のものにして全首の意通じがたきは熟〻つらつら思案すべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
のう熟〻つらつら考うるに、今や外交日に開け、おもて相親睦あいしんぼくするの状態なりといえども、腹中ふくちゅう各〻おのおの針をたくわえ、優勝劣敗、弱肉強食、日々に鷙強しきょうの欲をたくましうし、しきりに東洋を蚕食さんしょくするのちょうあり、しかして
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)