“兆”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きざ38.5%
きざし23.1%
しるし14.3%
ちょう10.4%
しらせ2.2%
てう2.2%
しる1.6%
シルシ1.6%
さが1.1%
しら1.1%
(他:7)3.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“兆”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.6%
歴史 > 伝記 > 個人伝記2.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
とお絹は神尾主膳の膝をつっつきました。酒乱のきざさない時の神尾主膳は、つっつきたくなるほどに気のよく見えることもある。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これが以前の曹操だったら、一議に及ばぬことであろうが、赤壁の頃から、すでに彼も老齢に入るきざしが見えていた。この時も、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まことに結構なお言菜で、お家万歳のきざしと有難く存ずる次第でありますが……」と、一寸眼をあげて殿様の顔を見た。
みごもっているらしく、だるそうな顔に、底知れぬ不安と、死の近づいているきざしたたえているのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
天のさまの測り難きは常の事なれば喞つべからず、されど今斯程に雨ふるは却つて明日の晴れぬべきしるしならんも知るべからず
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それは貞節の神秘なしるしで、バルバロッサをしてイコニオムの発掘の中に見い出されたディアナに恋せしめたところのものである。
とにかく、りにった悪玉と悪玉とが、この夜、手を結んだのは、弦之丞の身にとって、怖るべき不幸のちょうだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
潰滅かいめつちょうが見えてきた。その方面の敵は、不肖ふしょう池田勝三郎が当って蹴ちらしてみせる」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「俺は七十になるが、まだこんな不思議なことに逢ったことはない、奇体なことじゃ、これは何かのしらせと思われる」
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「むかしから雪中に虎に遭うの夢は不祥のしらせとしてある。もしや上洛中の大殿とう将軍の君に、何か凶事でも起ったのではなかろうか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
末路まつろしめして、滅亡めつばうてうあらはすので、せんずるに、へびすゝんでころも
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いま庇髮ひさしがみ、あのおびたゞしくかほみだれたるびんのほつれは如何いかにはたしてこれなんてうをなすものぞ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「朝目よく」うるはしいしるしを見た昨日は、郎女にとつて、知らぬ経験を、後から後から展いて行つた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その辺りの白雲がゆらぎ出すと、いつも峰の肩に、夜明けの光がほの白むのが近いしるしである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「朝目よく」うるはしいシルシを見た昨日は、郎女にとつて、知らぬ経験を、後から後から展いて行つたことであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「朝目よく」うるはしいシルシを見た昨日は、郎女にとつて、知らぬ經驗を、後から後から展いて行つたことであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
案内者は峠の小舎こやにたしかに泊れるといい、M君もとまってよさそうだったが、見わたす空に明日のよきさがしめすものは、露ないので、私はかえる方がよいと言い出した。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
眉目まみぞこはさがしく日曇ひなぐもる、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「これは大凶のしらせです。馬の啼き声も常とはちがう」と呟いて、みな怖れふるえた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頸のぐるりを霙のしらせ。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
私は「待つ・つ・マチ」などから出たものと考へてゐた事もあるが、其等は第二義にも達せぬ遅れたものであつた。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
先に訳した中臣寿詞の「天都詔刀の太詔刀言を以ちてれ。かく宣らば、マチは、弱蒜ワカヒル五百箇ユツタカムラ生ひ出でむ……」、古代も、その条で天つのりとを唱へたと信じてゐた為に、此寿詞を唱へる度毎に、やはりこゝになると、天つのりとなる呪詞を唱へたのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
然しこういう人間は、松井の四人兄弟ばかりでなく、すでに末期相をあらわした頽廃たいはい文化の中には、ほかにも、類型が沢山うごめいていたに違いない。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとたびそれがきぎした時は、われと人とをかえりみるの余地のないことをお吉は知りません。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、後になっては、かずかずのらせを思い当るのだ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不倫フリンノ家、今日、天譴テンケン火裡カリニ有リ、又、我兵馬ニツツマレ終ンヌ。領民ヒトシク炎雲ニ慈雨ノキザシヲ見、城下スデニ歓声タカシ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まづい物を描いて EXTATIQUE な気分になれるおれの愚鈍さと子供らしさとを自分ながら可笑しく思はないで居られないが、またこの子供らしさが久しく沈んで灰色化グリゼエイエして居るおれの LA VIE の上に近づいた一陽来復のシイニユのやうにも思はれる。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)