“シルシ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しるし
語句割合
68.8%
18.8%
6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このながめいみに入ったシルシは、宮廷貴族の家長のおこのうたみづのをひもや、天の羽衣ようの物をつけることであった。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「朝目よく」うるはしいシルシを見た昨日は、郎女にとつて、知らぬ經驗を、後から後から展いて行つたことであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其は、山人が突いて来た杖の先のさゝけたものが、花のシルシになつたものであらう。卯杖と言ふ杖は、土地をつゝき廻ると、先の方がさゝけ、根は土の中で著く。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此山籠りの帰りに、処女たちは、山の躑躅を、頭に挿頭カザして来る。此が田の神に奉仕する女だと言ふシルシである。そして此からまた厳重な物忌みの生活が始まるのである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
後代の人々の考へに能はぬ事は、神が忽然幽界かくりよから物を人間の前に表す事である。播磨風土記逸文ににほつひめの命が、自分を祀つたらシルシを出さうと言うて