シルシ)” の例文
其は、山人が突いて来た杖の先のさゝけたものが、花のシルシになつたものであらう。卯杖と言ふ杖は、土地をつゝき廻ると、先の方がさゝけ、根は土の中で著く。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此山籠りの帰りに、処女たちは、山の躑躅を、頭に挿頭カザして来る。此が田の神に奉仕する女だと言ふシルシである。そして此からまた厳重な物忌みの生活が始まるのである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其はとにかく、此ははねかづらを着ける事かどうか判明しないが、尠くとも、純粋の処女の時代であつて、手の触れられない事を意味する物忌みのシルシのものであるらしい。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)