“徴発”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうはつ71.4%
かりだ7.1%
ちようはつ7.1%
めしあ7.1%
チョウハツ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあまあ、親の授けてくれた鼻に満足しない不孝ものから罰金を徴発ちょうはつするんだから、一種の勧善懲悪かんぜんちょうあくで、道徳的な商売さと言っています
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「仰せには、春は百姓仕事がきりもなく忙しい。秋の収穫とりいれはこれからの丹精にある。そのような野良の手を、城普請しろぶしんのために徴発かりだしてはならんとあって」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらば、弟義経よしつねと不和となるや、義経逮捕を名として、全国に守護しゆごを配置して軍事、警察をつかさどらしめ、又兵粮米ひやうらうまい徴発ちようはつのために、各所の荘園に地頭ぢとうを置いた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
この辺りの筏は残らず徴発めしあげられて、一艘だって有りはしませぬ。往来は、御城下の橋と、この井細田の舟橋との二口ふたくちに限られて、それも、手形がなくては渡れまぬ
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
依而ヨッテ、予ガ家名ノ続ク限リ永代エイダイ、米、年ニ参百俵宛貢納シ、人夫労役ノ要アルトキハ、領内ノ者共何名タリトモ徴発チョウハツシテ苦シカラズ、即チ後日ノ為ニ一書ス 領主大和田八郎次㊞——