“徴候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうこう68.0%
しるし16.0%
ちようこう8.0%
きざし4.0%
てうこう4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし不安や緊張は幾分解けたようだ。飛行機に乗る時、気分がへんになりやしないかと思ったんだが、別にその徴候ちょうこうはなかったね」
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
それにつけても思うのは、このごろ江戸に起った貧窮組、浅ましいようでもあるし、おかしいようでもあるが、あれもまた時世をいましむる一つの徴候しるし
しかこゝろ苦痛くつうにてかれかほいんせられた緻密ちみつ徴候ちようこうは、一けんして智慧ちゑありさうな、教育けういくありさうなふうおもはしめた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
にはには子供等こどもら村落むらものがぞろつとたつこのさわぎをわらつてた。そのへんにはむづかしさうなものはひとつもられなかつた。彼等かれらつゝんだやはらかな空氣くうきはる徴候きざしでなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
醫者いしやは一おうなければわからぬといつて五月蠅うるさ勘次かんじ返辭へんじしなかつた。おしな病體びやうたいけると醫者いしや有繋さすがくびかたぶけた。それが破傷風はしやうふう徴候てうこうであることをつて恐怖心きようふしんいだいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)