“五月蠅”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うるさ77.8%
うるさい10.2%
うるせ3.7%
うるさく2.8%
うるそ1.9%
ごがつばえ0.9%
さばえ0.9%
さばへ0.9%
せから0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“五月蠅”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それを五月蠅うるさがつて、一度はつきり斷つたさうで、幾松はそれつきり柳屋へ來ませんが、その代り氣が少し變になつたとかで
今のように、多勢の前で五月蠅うるさく喧嘩を売られれば売られるほど、喬之助は、自分でも不思議なほど冷静になっていくのだった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
男教員の述懐、女教員の蔭口、其他時間割と月給とに関する五月蠅うるさいほどのねたみと争ひとは、是処こゝに居て手に取るやうに解るのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「それに親方も源公もいずれ江戸の地にはいるんだからな、あんまり暢気のんきに出歩いていて目付けられると五月蠅うるさいぜ。何しろ源公ときたひにゃア、未だにお前に夢中なんだからな」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ええ五月蠅うるせえ! こん畜生! つべこべ云わずと早く逢わせろ!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
五月蠅うるせえ野郎だナ。寝ねえか!」
刻々 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
最初はじめいひいでし時にやふやながら結局つまりしと有し言葉を頼みに、又の機嫌むつかしければ五月蠅うるさくいひてはかへりて如何いかがと今日までも我慢しけれど
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自分が、口がうまく廻らない話下手だと知ってからは、いつでも聞手の泣きそうになるまで、クドクドと何か云ってききあきて五月蠅うるさくなって来るのを見すまして本意を吐くのが常であった。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「こんなもの、五月蠅うるそうてしょうがないが。」
南北 (新字新仮名) / 横光利一(著)
もっとも頭は巾着きんちゃくで、ひらったく云やア福助ふくすけでさあ。だから日中ひのうち歩こうものなら、町の餓鬼がきどもがたかって来て、ワイワイ囃して五月蠅うるそうござんすがね。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昔は五月蠅ごがつばえと書いてうるさいと読み昼寝の顔をせせるいたずらものないしは臭いものへの道しるべと考えられていた。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それ故に何か二つの名称の間には関係があるかと、考えずにはいられなかったが、この方は現に害虫をサバエという語があり、また五月蠅さばえなす悪しき神などという古記の文句もあるので、田の神とは直接のつながりはなさそうであり、いて関係を付けるならば、無意識なる外形の感染があった位のものであろう。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
年長く病みし渡れば、月かさね憂ひさまよひ、ことごとは死ななと思へど、五月蠅さばへなす騒ぐ児等を、うつててはしには知らず
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
又、私の袖を引きますので五月蠅せからしい奴と思うて振向きますと、大惣の奴、熱で黒くなった舌をめずりまわしております。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)