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五月蠅
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うるさい
ふりがな文庫
“
五月蠅
(
うるさい
)” の例文
男教員の述懐、女教員の蔭口、其他時間割と月給とに関する
五月蠅
(
うるさい
)
ほどの
嫉
(
ねた
)
みと争ひとは、
是処
(
こゝ
)
に居て手に取るやうに解るのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
俺
(
わし
)
も考えたのだよ。いくら何だと言っても、二十五六も違うのだろう。世間が
五月蠅
(
うるさい
)
からね。
只
(
ただ
)
でさえ『成金! 成金!』と、いやな
眼
(
まなこ
)
で見られているんだろう。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
此方
(
こっち
)
はその『アイドル』の顔が視たいばかりで、気まりの悪いのも
堪
(
こら
)
えて毎日々々その家へ遊びに往けば、
先方
(
さき
)
じゃ
五月蠅
(
うるさい
)
と云ッたような顔をして口も
碌々
(
ろくろく
)
きかない
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「それに親方も源公もいずれ江戸の地にはいるんだからな、あんまり
暢気
(
のんき
)
に出歩いていて目付けられると
五月蠅
(
うるさい
)
ぜ。何しろ源公ときたひにゃア、未だにお前に夢中なんだからな」
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
同時に叔父の待合入りをピッタリと差し止めたので、私はその当時、八方の待合からかかって来る電話を聞かされてウンザリさせられたものであった。あんまり
五月蠅
(
うるさい
)
ので或るとき
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
『
五月蠅
(
うるさい
)
ね』と
云
(
い
)
つて
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は、『そんな
事
(
こと
)
に
關
(
かま
)
つては
居
(
ゐ
)
られない!』
乃
(
そこ
)
で
夫人
(
ふじん
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
其子供
(
そのこども
)
に
乳
(
ちゝ
)
を
飮
(
の
)
ませ
始
(
はじ
)
めました、一
種
(
しゆ
)
の
子守歌
(
こもりうた
)
を
唱
(
うた
)
ひながら、一
ト
節
(
ふし
)
終
(
を
)
へるとは
其子
(
そのこ
)
を
搖
(
ゆす
)
り
上
(
あ
)
げて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
種彦を先に種員と仙果は雷門を
這入
(
はい
)
って足早に立並ぶ
数珠屋
(
じゅずや
)
の店先を
通過
(
とおりす
)
ぎ
二十軒茶屋
(
にじっけんぢゃや
)
の前を歩いて行ったが、いつも
五月蠅
(
うるさい
)
ほどに客を呼ぶ女
供
(
ども
)
はやがて仁王門を這入った
楊子店
(
ようじみせ
)
も同じ事で
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「だって人の口は
五月蠅
(
うるさい
)
じゃありませんか」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いや、それだがね、
俺
(
わし
)
も考へたのだよ。いくら何だと言つても、二十五六も違ふのだらう。世間が
五月蠅
(
うるさい
)
からね。只でさへ『成金! 成金!』と、いやな
眼
(
まなこ
)
で見られてゐるんだらう。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
船員なんてな泥棒みたいな奴ばかりだからね……その
鞄
(
かばん
)
は寝台の下にブチ込んでおき給え。ウン。鍵を掛けて封印して在るね。それなら大丈夫だ。中味の麻雀が船員に見付かると
五月蠅
(
うるさい
)
からね。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ハアイ……チョッ
五月蠅
(
うるさい
)
こと」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「ウン。人目に付くと
五月蠅
(
うるさい
)
からね」
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
蠅
漢検準1級
部首:⾍
19画
“五月”で始まる語句
五月雨
五月
五月闇
五月蝿
五月幟
五月晴
五月目
五月野
五月躑躅
五月処女