“五月処女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
サウトメ50.0%
サヲトメ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうして山籠りは、一種の春の行楽になつて了うたが、昔は全村の女が村を離れて、山籠りをした。即、皐月の田植ゑ前に、五月処女サウトメを定める為の山籠りをしたのである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女の物忌みとして、田を植ゑる五月処女サウトメを選定する行事は、卯月の中頃のある一日に「山籠り」として行はれる。さうして、山から下りる時には、躑躅の花をかざして来る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此に対して、五月処女サヲトメ(そおとめと発音する)は、巫女の資格を持つ。神人とおなじく、頭髪を深く、布・帯の類で包み、其上に赭土・白粉——後は多く此方になる——を塗つて、身をやつした。