“五月幟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さつきのぼり42.9%
ごがつのぼり28.6%
さつきのぼ14.3%
サツキノボリ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取り入れるのを忘れたのであろう、かなり間遠ではあるけれど、五月幟さつきのぼりがハタハタと、風に靡く音がした。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
街子まちこの父親は、貧しい町絵師でありました。五月幟ごがつのぼりの下絵や、稲荷いなり様の行燈あんどんや、ビラ絵をいて、生活をしているのでありました。しかし、街子はたいそう幸福でした。
最初の悲哀 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
今回節句の五月幟さつきのぼりにつき先生にご意見を承わりましたところ、当今浮世絵の名人と云えば北斎先生であろうとのお言葉。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
五月幟サツキノボリの竿の頭にも、東京では此に似た目籠又は矢車などを附けるが、栃木地方の人の話では、あの辺では十数年前迄は髯籠を取り付けて居たと言ふ。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)