“五月晴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さつきば57.1%
さつきばれ28.6%
つゆばれ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胡粉絵ごふんえの色をした五月晴さつきばれの空が横たわって、その下を吹く明るい風が、目下工事中の解放治療場の作業の音を、次から次に吹込んで参ります。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
二股ふたまたじゃ。」と車夫くるまやが答えた。——織次は、この国に育ったが、用のない町端まちはずれまで、小児こどもの時にはかなかったので、ただ名に聞いた、五月晴さつきばれの空も、暗い、その山。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五月晴つゆばれの海のやうなる多摩川や酒屋の旗やもろこしのかぜ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)