“噴井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきゐ44.4%
ふきい33.3%
ふけい11.1%
ふんせい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車道の土瀝青チヤンの上を音もせで走るいろ/\の馬車、雲に聳ゆる楼閣の少しとぎれたるところには、晴れたる空に夕立の音を聞かせてみなぎり落つる噴井ふきゐの水
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お島は湯をぬくために、冷い三和土たたきへおりて行った。目が涙に曇って、そこにあふれ流れている噴井ふきいの水もみえなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
月浴びて玉くずれをる噴井ふけいかな
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
羅馬ロオマに往きしことある人はピアツツア、バルベリイニを知りたるべし。こは貝殼持てるトリイトンの神の像に造りしたる、美しき噴井ふんせいある、大なる廣こうぢの名なり。