噴井ふきゐ)” の例文
車道の土瀝青チヤンの上を音もせで走るいろ/\の馬車、雲に聳ゆる楼閣の少しとぎれたるところには、晴れたる空に夕立の音を聞かせてみなぎり落つる噴井ふきゐの水
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
噴井ふきゐべのあやめのもとのこぼれ水雀飲み居りかがやく水を (五九頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
こんこんとしみみゆり湧く旅ごころ水は噴井ふきゐに盛りあがりつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
噴井ふきゐべのあやめのそばの竹棚に洗面器しろし妻か伏せたる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
噴井ふきゐべのあやめのもとのこぼれ水雀飲みりあふるる水を
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)