“入梅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にゅうばい62.5%
つゆ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は丁度日本では入梅にゅうばいだったんだ、僕は観測所へ来てしばらくある建物の屋根の上にやすんでいたねえ、やすんで居たって本当は少しとろとろ睡ったんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今年は朝顔の培養ばいように失敗した事、上野うえのの養育院の寄附を依頼された事、入梅にゅうばいで書物が大半びてしまった事、かかえの車夫が破傷風はしょうふうになった事、都座みやこざの西洋手品を見に行った事
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
入梅つゆになッてからは毎日まいにち雨降あめふりそれやつ昨日きのふあがツて、庭柘榴ざくろの花に今朝けさめづらしくあさひ紅々あか/\したとおもツたもつか午後ごゝになると、また灰色はいいろくもそら一面いちめんひろがり
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
家へ顔を出しますのはやっぱり破風はふから毎年その月のその日の夜中、ちょうど入梅つゆ真中まんなかだと申します、入梅から勘定して隠居が来たあとをちょうど同一おんなじように指を折ると
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)