“穴山梅雪入道”の読み方と例文
読み方割合
あなやまばいせつにゅうどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おかのほうでは穴山梅雪入道あなやまばいせつにゅうどう白旗しらはたみやのまえに床几しょうぎをすえ、四天王てんのうの面々を左右にしたがえて悠然ゆうぜんと見ていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野末のずえのおくにさそいこまれて、このおとしあなにかかった穴山梅雪入道あなやまばいせつにゅうどうは、馬からおちんばかりにぎょうてんしたが、あやうくくらつぼにみこたえて、腰なる陣刀をひきぬき
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかで、穴山梅雪入道あなやまばいせつにゅうどうは、役目をおえたのち、主人の徳川家康とくがわいえやすにいとまをもらって、甲州北郡きたごおりへかえるところを、廻り道して、見物がてら、泉州のさかいに、半月あまりも滞在たいざいしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)