“見越入道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みこしにゅうどう75.0%
みこしにふだう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪く抜衣紋(ぬきえもん)で、胸を折って、横坐りに、蝋燭火(ろうそくび)へ紙火屋(かみぼや)のかかった灯(あかり)の向うへ、ぬいと半身で出た工合が、見越入道(みこしにゅうどう)の御館(おやかた)へ、目見得(めみえ)の雪女郎を連れて出た、化(ばけ)の慶庵と言う体(てい)だ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実(まこと)は——吹矢(ふきや)も、化(ばけ)ものと名のついたので、幽霊の廂合(ひあわい)の幕から倒(さかさま)にぶら下り、見越入道(みこしにゅうどう)は誂(あつら)へた穴からヌツと出る。雪女は拵(こしら)への黒塀(くろべい)に薄(うっす)り立ち、産女鳥(うぶめどり)は石地蔵(いしじぞう)と並んで悄乎(しょんぼり)彳(たたず)む。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
轆轤首(ろくろくび)さ、引窓(ひきまど)から刎(は)ねて出(で)る、見越入道(みこしにふだう)がくわつと目(め)を開(あ)く、姉様(あねさま)の顔(かほ)は莞爾(につこり)笑(わら)ふだ、——切支丹宗門(キリシタンしうもん)で、魔法(まはふ)を使(つか)ふと言(い)ふて、お城(しろ)の中(なか)で殺(ころ)されたとも言(い)へば、行方知(ゆくへし)れずに成(な)つたとも言(い)ふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)