“目見得”の読み方と例文
読み方割合
めみえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お嬢さま、熊井に頼んでおきました、田舎出いなかでの小間使いがお目見得めみえに参りましたが、通しましてもさしつかえございませんか」
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何分にも目見得めみえ中の奉公人で、給金もまだ本当に取りきめていない位であるから、その身許などを詮議している暇もなかったというのです。
鰻に呪われた男 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ところが、ひとり石川播磨守だけは、眼に涙すらたたえて、その少年を傍らに寄せ、秀吉へ目見得めみえの礼をとらせながら、さて、こう述べた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)