“田舎出”の読み方と例文
読み方割合
いなかで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば三毛が昔かたぎの若い母親で、玉が田舎出いなかでの書生だとすれば、ちびには都会の山の手のぼっちゃんのようなところがあった。
子猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「お嬢さま、熊井に頼んでおきました、田舎出いなかでの小間使いがお目見得めみえに参りましたが、通しましてもさしつかえございませんか」
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
警視はマリユスに一瞥いちべつを与えた。ヴォルテールがもし田舎出いなかでのアカデミー会員から音韻の注意でも受けたら、やはりそんな一瞥いちべつを与えたことだろう。