“いなかで”の漢字の書き方と例文
語句割合
田舎出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この頃は人絹じんけんが大変進歩して来て、下手なメリンスを買うより安いと云うのですから、田舎出いなかでの娘さんたちは、猫も杓子しゃくしもキンシャまがいで押しているようです。
着物雑考 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「ええ、それは、かおがきれいなばかりでなく、お料理りょうりだって、なんでもできたんです。」と、そっけなくこたえた、おくさまの言葉ことばには、おまえのような、田舎出いなかでとちがうという
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それとも未来に対する自分の方針が二途ふたみちに矛盾してゐるのか、又は非常に嬉しいものに対して恐を抱く所が矛盾してゐるのか、——この田舎出いなかでの青年には、凡てわからなかつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)