“料理”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れうり31.5%
りょうり24.1%
りょう11.1%
つく3.7%
もの3.7%
おちゃ1.9%
こしら1.9%
まかな1.9%
1.9%
りやうり1.9%
りょうっ1.9%
りょうる1.9%
りょうろ1.9%
りようり1.9%
れう1.9%
クイジイン1.9%
クッキー1.9%
コック1.9%
ブチャア1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かやしぶわびし。子供こどものふだんには、大抵たいてい柑子かうじなり。蜜柑みかんたつとし。輪切わぎりにしてはちものの料理れうりにつけはせる。淺草海苔あさくさのりを一まいづゝる。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
料理りょうりはうまかった。そうだ、まったくすばらしかった。はららないし、くたびれもしないし、暑すぎもせず、寒すぎもしなかった。
その上支那服が野犬を料理りょうる時に、彼は憂鬱に黙りこんで、水汲みにぼい使われていながら不服そうな面も出来なかった。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
死人をねぶれ、といわれや、ねぶります。料理つくって食え、といわれても、いわれたとおりします。役人の命令なんて、誰がきくもんか。権柄けんぺいずくなら、いやなこってす。……なあ、新公
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「おい。酒を早く出せよ。それから前菜ぜんさいはいうまでもないが、なんでも、美味うま料理ものをどしどし持ってこい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時分東両国むこうりょうごくに、万八という料理おちゃやがあって、書画の会があると亀田鵬斎かめだほうさいという書家ひとや有名な絵かきたちが来てな、おれを弟子にしようとみんなが可愛がってくれた。
あのぢいさんばかりはこの貧乏のくせに毎晩四合の酒を缺かさずに、肴の刺身か豚の鍋でも料理こしらへてゐないことはない。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「どいつを、料理まかなってやろうかな」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
「そいつはおれが料理ってやる、人を斬るのはこうするのだ、見ておけ」
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彫刻ほりしたふなおよぐもい。面白おもしろうないとははぬが、る、く、あるひなまのまゝにくくらはうとおもふものに、料理りやうりをすれば、すみる、はひる、きれなににせい、と了見れうけんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
是は大事にして置きたい、生れて始めて釣ったというので跡で料理りょうって、有難い、どうも面白い、どうも海は広いから魚の数があって馬鹿な魚もあって馬作の針に引掛ひっかゝるやつが有るから妙だな
「よう、出来た。誰れが料理りょうるんだ。支那服、貴様の腕前を見せろよ!」
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
ええ憎らしいその咽喉のどへ喰附いてやりたいねえ。「へ、へ、唇へ喰附いて、接吻キッスならば希望のぞみだが、咽喉へは真平御免こうむる。どれ手を下ろして料理りょうろうか。と立懸たちかかられて、 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むすめさんはまたいとつむいで熱心ねつしんはたらいてゐるといふ實際生活じつさいせいかつることが出來でき、また料理屋りようりや茶店ちやみせ各地方かくちほうにあるそのまゝの建築けんちくで、料理りようりもまたその地方ちほう名物めいぶつはせ
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「朝顔に急がぬ膳や残りきやく」「ひそひそと何料理れうるやら榾明ほたあかり」「初秋の心づかひや味噌醤油」「大事がる馬の尾づつや秋の風」
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「建築も衣裳も美術の一種なるに、料理クイジインは何故に美術と称するを得ざるや。味覚の快感は何故美術的ならずと云うか。われ之を知るに惑う。」
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
料理クッキーのテストに、メードさんは八分も厚さのあるビフテキを焼いて、でかっぱちもないアラバマ・サンドイッチをつくった。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「君、すまないがね、料理コック部屋へいって、水の流れでる溝口へ網を張っていてくれたまえ」
謎の頸飾事件 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その革命も、夏の暮れ方に、のぼせ上ったDON達が街上に踊り狂ってお互いに料理ブチャアし合うんじゃあ騒ぎが大きい。おなじ屠殺するんなら、まあ、人よりゃあ牛のほうが幾らか増しだろう。