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料理
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れうり
ふりがな文庫
“
料理
(
れうり
)” の例文
榧
(
かや
)
の
實
(
み
)
、
澁
(
しぶ
)
く
侘
(
わび
)
し。
子供
(
こども
)
のふだんには、
大抵
(
たいてい
)
柑子
(
かうじ
)
なり。
蜜柑
(
みかん
)
たつとし。
輪切
(
わぎ
)
りにして
鉢
(
はち
)
ものの
料理
(
れうり
)
につけ
合
(
あ
)
はせる。
淺草海苔
(
あさくさのり
)
を一
枚
(
まい
)
づゝ
賣
(
う
)
る。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
すると、
先
(
ま
)
づ
裁縫
(
さいほう
)
の
本
(
ほん
)
とか、
料理
(
れうり
)
の
本
(
ほん
)
とか、
或
(
あるひ
)
は
又
(
また
)
育兒
(
いくじ
)
に
關
(
くわん
)
する
本
(
ほん
)
とかいふものがある。
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
これは、
大抵
(
たいてい
)
の
場合
(
ばあひ
)
、
婦人
(
ふじん
)
のみに
用
(
よう
)
のある
書物
(
しよもつ
)
である。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
斯
(
か
)
ういふお
慈悲
(
なさけ
)
深
(
ぶか
)
い
旦那様
(
だんなさま
)
がおありなさるから、
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
を
無宿者
(
やどなし
)
に
下
(
くだ
)
されるのだ、お
礼
(
れい
)
を
申
(
まう
)
して
戴
(
いたゞ
)
けよ、お
膳
(
ぜん
)
で
戴
(
いたゞ
)
くことは、
最
(
も
)
う
汝
(
きさま
)
生涯
(
しやうがい
)
出来
(
でき
)
ないぞ。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
腥
(
なま
)
にて
喰
(
しよく
)
するは○
魚軒
(
さしみ
)
○
鱠
(
なます
)
○
鮓
(
すし
)
也。○
烹
(
に
)
る○
炙
(
やく
)
その
料理
(
れうり
)
によりて猶あるべし。
醃
(
しほづけ
)
にしたるを
塩引
(
しほびき
)
また
干鮏
(
からさけ
)
といひしも古き事、まへに引たる
書
(
しよ
)
に見えたるがごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それでも
切昆布
(
きりこぶ
)
と
鹿尾菜
(
ひじき
)
と
油揚
(
あぶらげ
)
と
豆腐
(
とうふ
)
との
外
(
ほか
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
の
手
(
て
)
で
作
(
つく
)
つたものばかりで
料理
(
れうり
)
された。
皿
(
さら
)
には
細
(
こま
)
かく
刻
(
きざ
)
んで
鹽
(
しほ
)
で
揉
(
も
)
んだ
大根
(
だいこ
)
と
人參
(
にんじん
)
との
膾
(
なます
)
がちよつぽりと
乘
(
の
)
せられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
は
話
(
はなし
)
に
気
(
き
)
を
取
(
と
)
られてゐたので、お
料理
(
れうり
)
を
大抵
(
たいてい
)
食
(
た
)
べはぐしてしまつた。おいしさうなスープも、
香
(
か
)
んばしい
饅頭風
(
まんじうふう
)
のお
菓子
(
かし
)
も、それに
時々
(
とき/″\
)
機械的
(
きかいてき
)
に
口
(
くち
)
にするウオツカの
酔
(
よい
)
も
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
料理
(
れうり
)
して
遣
(
やる
)
ぞコレ/\
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく澤山食せよと云て笑ひ居るに彼曲者は如何なる目に
逢
(
あふ
)
事かと
生
(
いき
)
たる心地は
更
(
さら
)
に
無
(
なく
)
何卒
(
なにとぞ
)
旦那樣
命
(
いのち
)
ばかりは御助け下されと
齒
(
は
)
の
根
(
ね
)
も合ぬ
許
(
ばか
)
りに
詫
(
わび
)
ければ半四郎
彌々
(
いよ/\
)
可笑
(
をかし
)
くよし/\
先
(
まづ
)
食事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寸刻
(
すんこく
)
も
早
(
はや
)
く
轉地
(
てんち
)
を、と
言
(
い
)
ふのだつたさうである。
私
(
わたし
)
は、
今
(
いま
)
もつて、
決
(
けつ
)
してけんちんを
食
(
く
)
はない。
江戸時代
(
えどじだい
)
の
草紙
(
さうし
)
の
裡
(
なか
)
に、
松
(
まつ
)
もどきと
云
(
い
)
ふ
料理
(
れうり
)
がある。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
併
(
しか
)
し、
婦人
(
ふじん
)
に
何
(
ど
)
ういふ
本
(
ほん
)
を
讀
(
よ
)
ませたらいゝかといふのは、
料理
(
れうり
)
とか
裁縫
(
さいほう
)
とか
育兒
(
いくじ
)
といふものよりも、もつと
婦人
(
ふじん
)
の
精神的要求
(
せいしんてきえうきう
)
を
充
(
み
)
たすべき
書物
(
しよもつ
)
を
尋
(
たづ
)
ねるのであらう。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
惣
(
そう
)
ざい
料理
(
れうり
)
もごた/\するし、
重
(
おんも
)
りする
処
(
ところ
)
も
忌
(
いや
)
だし、あゝ
釣堀
(
つりぼり
)
の
師匠
(
しゝやう
)
の
処
(
ところ
)
へ
往
(
ゆ
)
かうぢやアないか。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
の
料理
(
れうり
)
に
使
(
つか
)
ふ
醤油
(
しやうゆ
)
が
要
(
い
)
るので
兩方
(
りやうはう
)
を
兼
(
か
)
ねて
亭主
(
ていしゆ
)
は
晝餐休
(
ひるやす
)
みの
時刻
(
じこく
)
に
天秤
(
てんびん
)
擔
(
かつ
)
いで
鬼怒川
(
きぬがは
)
を
渡
(
わた
)
つた。
村落
(
むら
)
の
店
(
みせ
)
では
買
(
か
)
はずに
直接
(
ちよくせつ
)
酒藏
(
さかぐら
)
へ
行
(
い
)
つたので
酒
(
さけ
)
は
白鳥徳利
(
はくてうどくり
)
の
肩
(
かた
)
まで
屆
(
とゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
料理
(
れうり
)
して
鴈
(
がん
)
と
僞
(
いつは
)
り食せけるに不思議や條七は五十日
經
(
たつ
)
か
經
(
たゝ
)
ぬに
髮
(
かみ
)
も
脱
(
ぬけ
)
癩病
(
らいびやう
)
の如く
顏色
(
がんしよく
)
も變り人
交際
(
つきあひ
)
も出來ぬやうに成ければお
鐵
(
てつ
)
は仕濟したりと打
悦
(
よろこ
)
び條七に打
向
(
むか
)
ひお前は
入聟
(
いりむこ
)
の身斯る
業病
(
ごふびやう
)
になりては
先祖
(
せんぞ
)
へ
濟
(
すま
)
ず早く實家へ歸り
呉
(
くれ
)
よと
最
(
いと
)
つれなくも言ければ條七も
詮方
(
せんかた
)
なく
前世
(
ぜんせ
)
の業と
斷念
(
あきらめ
)
るより外なしと女房娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
爾時
(
そのとき
)
幼君
(
えうくん
)
おほせには、「
汝
(
なんぢ
)
が
獻立
(
こんだて
)
せし
料理
(
れうり
)
なれば、
嘸
(
さぞ
)
甘
(
うま
)
からむ、
予
(
よ
)
も
此處
(
こゝ
)
にて
試
(
こゝろ
)
むべし」とて
御箸
(
おんはし
)
を
取
(
と
)
らせ
給
(
たま
)
へば
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これ/\
膳
(
ぜん
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
な……お
汁
(
しる
)
を
熱
(
あつ
)
くして
遣
(
や
)
るが
宜
(
い
)
い……さア/\お
喫
(
た
)
べ/\
剰余物
(
あまりもの
)
ではあるが、
此品
(
これ
)
は
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
だから、そんなに
不味
(
まづ
)
いことはない、お
喫
(
あが
)
り/\。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
つまり、
料理
(
れうり
)
とか
裁縫
(
さいほう
)
とか、
育兒
(
いくじ
)
とかといふ
書物以外
(
しよもついぐわい
)
に——
婦人
(
ふじん
)
が
實生活
(
じつせいくわつ
)
の
中
(
なか
)
に
勤
(
つと
)
める
役割
(
やくわり
)
に
關
(
くわん
)
した
書物以外
(
しよもついぐわい
)
に、
婦人
(
ふじん
)
にのみ
用
(
よう
)
のある
書物
(
しよもつ
)
があるかどうかといふ
事
(
こと
)
は
疑問
(
ぎもん
)
である。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其處
(
そこ
)
でお
料理
(
れうり
)
が、もづくと、
冷豆府
(
ひややつこ
)
、これは
飮
(
の
)
める。
杯
(
さかづき
)
次第
(
しだい
)
にめぐりつゝ、いや、これは
淡白
(
あつさり
)
して
好
(
い
)
い。
酒
(
さけ
)
いよ/\
酣
(
たけなは
)
に、いや、まことに
見
(
み
)
ても
涼
(
すゞ
)
しい。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
乃公
(
わし
)
の
家
(
ところ
)
で
今日
(
けふ
)
は
小供
(
ばう
)
の
袴着
(
はかまぎ
)
の
祝宴
(
いはひ
)
があつて、
今
(
いま
)
賓客
(
きやく
)
が
帰
(
かへ
)
つたが少しばかり
料理
(
れうり
)
の
残余
(
あま
)
つたものがあるが、それをお
前
(
まへ
)
に
上
(
あ
)
げたいから、なにか
麪桶
(
めんつう
)
か
何
(
なに
)
かあるか、……
麪桶
(
めんつう
)
があるなら
出
(
だ
)
しな。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
覺
(
おぼ
)
え
方
(
かた
)
はいけ
粗雜
(
ぞんざい
)
だが、
料理
(
れうり
)
はいづれも
念入
(
ねんい
)
りで、
分量
(
ぶんりやう
)
も
鷹揚
(
おうやう
)
で、
聊
(
いさゝか
)
もあたじけなくない
處
(
ところ
)
が
嬉
(
うれ
)
しい。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
希
(
ねがは
)
くは
針
(
はり
)
に
傷
(
きず
)
つくことなかれ。お
孃樣
(
ぢやうさま
)
これめせと、
乳母
(
うば
)
ならむ
走
(
はし
)
り
來
(
き
)
て
捧
(
さゝ
)
ぐるを、
曰
(
いは
)
く、ヱプロン
掛
(
か
)
けて
白魚
(
しらうを
)
の
料理
(
れうり
)
が
出來
(
でき
)
ますかと。
魚
(
うを
)
も
活
(
い
)
くべし。
手首
(
てくび
)
の
白
(
しろ
)
さ
更
(
さら
)
に
可三寸
(
さんずんばかり
)
。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
酒
(
さけ
)
は
熱燗
(
あつかん
)
のぐい
呷
(
あふ
)
り、
雲助
(
くもすけ
)
の
風
(
ふう
)
に
似
(
に
)
て、
茶
(
ちや
)
は
番茶
(
ばんちや
)
のがぶ
飮
(
の
)
み。
料理
(
れうり
)
の
食
(
た
)
べ
方
(
かた
)
を
心得
(
こゝろえ
)
ず。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蛇
(
くちなは
)
の
料理
(
れうり
)
鹽梅
(
あんばい
)
を
潛
(
ひそ
)
かに
見
(
み
)
たる
人
(
ひと
)
の
語
(
かた
)
りけるは、(
應
(
おう
)
)が
常住
(
じやうぢう
)
の
居所
(
ゐどころ
)
なる、
屋根
(
やね
)
なき
褥
(
しとね
)
なき
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
の
眞中
(
まんなか
)
に、
銅
(
あかゞね
)
にて
鑄
(
い
)
たる
鼎
(
かなへ
)
(に
類
(
るゐ
)
す)を
裾
(
す
)
ゑ、
先
(
ま
)
づ
河水
(
かはみづ
)
を
汲
(
く
)
み
入
(
い
)
るゝこと
八分目
(
はちぶんめ
)
餘
(
よ
)
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おなじ
手帳
(
てちやう
)
に、その
時
(
とき
)
のお
料理
(
れうり
)
が
記
(
しる
)
してあるから、
一寸
(
ちよつと
)
御馳走
(
ごちそう
)
をしたいと
思
(
おも
)
ふ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
なる
何某
(
なにがし
)
は
出
(
い
)
づるにも
出
(
い
)
でられず、
命
(
おほ
)
せに
背
(
そむ
)
かば
御咎
(
おとが
)
めあらむと、まじ/\として
煙草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
へば、
幼君
(
えうくん
)
左右
(
さいう
)
を
顧
(
かへり
)
み
給
(
たま
)
ひ、「
今
(
いま
)
こそ
豫
(
かね
)
て
申置
(
まをしおき
)
たる
二人前
(
ににんまへ
)
の
料理
(
れうり
)
持
(
も
)
て
參
(
まゐ
)
れ」と
命
(
めい
)
ぜらる。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
家
(
いへ
)
のかゝり
料理
(
れうり
)
の
鹽梅
(
あんばい
)
、
酒
(
さけ
)
の
味
(
あぢ
)
、すべて、
田紳的
(
でんしんてき
)
にて
北八
(
きたはち
)
大不平
(
だいふへい
)
。
然
(
しか
)
れども
温泉
(
をんせん
)
はいふに
及
(
およ
)
ばず、
谿川
(
たにがは
)
より
吹上
(
ふきあ
)
げの
手水鉢
(
てうづばち
)
に
南天
(
なんてん
)
の
實
(
み
)
と
一把
(
いちは
)
の
水仙
(
すゐせん
)
を
交
(
まじ
)
へさしたるなど、
風情
(
ふぜい
)
いふべからず。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じぶと
云
(
い
)
ふ
料理
(
れうり
)
あり。だししたぢに、
慈姑
(
くわゐ
)
、
生麩
(
なまぶ
)
、
松露
(
しようろ
)
など
取合
(
とりあ
)
はせ、
魚鳥
(
ぎよてう
)
をうどんの
粉
(
こ
)
にまぶして
煮込
(
にこ
)
み、
山葵
(
わさび
)
を
吸口
(
すひくち
)
にしたるもの。
近頃
(
ちかごろ
)
頻々
(
ひんぴん
)
として
金澤
(
かなざは
)
に
旅行
(
りよかう
)
する
人々
(
ひと/″\
)
、
皆
(
みな
)
その
調味
(
てうみ
)
を
賞
(
しやう
)
す。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
いや、
軈
(
やが
)
て
此
(
こ
)
の
鯉
(
こひ
)
を
料理
(
れうり
)
して、
大胡座
(
おほあぐら
)
で
飲
(
の
)
む
時
(
とき
)
の
魔神
(
ましん
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せたいな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“料理”の解説
料理(りょうり)は、食物をこしらえることで同時にこしらえた結果である食品そのもの。調理ともいう。
すなわち、食材、調味料などを組み合わせて加工を行うこと、およびそれを行ったものの総称である。
(出典:Wikipedia)
料
常用漢字
小4
部首:⽃
10画
理
常用漢字
小2
部首:⽟
11画
“料理”で始まる語句
料理人
料理店
料理番
料理屋
料理方
料理場
料理女
料理菊
料理天幕
料理庖丁