“釣堀”の読み方と例文
読み方割合
つりぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これから釣堀つりぼりへまゐりますと、男女なんによ二人連ふたりづれゆゑ先方せんぱうでもかして小間こまとほして、しゞみのおつけ、おいも煑転につころがしで一猪口いつちよこ出ました。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「へえ、その家では釣堀つりぼりをやってるのかね。一つこいでも釣りに行くような顔をして、そのうちに訪ねて行って見るかナ」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一、二度来たことのある釣堀つりぼりや射的の前を通って、それからのろのろと池のはたの方へ出て見たが、人込みや楽隊の響きにおじけて、どこへ行って何を見ようという気もしなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)