“番茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんちや72.7%
ばんちゃ27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偖(さて)又(また)文右衞門の女房は勝手(かつて)にて番茶(ばんちや)を入れ朶菓子(だぐわし)などを取揃(とりそろ)へて持出(もちいで)たるに長八は大橋が義氣(ぎき)の強きを彌々感じ心中に成程(なるほど)斯(かく)まで零落(れいらく)なしても武士の道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二三度喚(よ)んで見たが、阿母さんは桃枝(もヽえ)を負(おぶ)つて大原へ出掛けて居無かつた。貢さんは火鉢の火種(ひだね)を昆炉(しちりん)に移し消炭(けしずみ)を熾(おこ)して番茶(ばんちや)の土瓶(どびん)を沸(わか)し、鮭(しやけ)を焼いて冷飯(ひやめし)を食つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
「番茶(ばんちゃ)がよく出(で)たから、熱(あつ)いお茶(ちゃ)を飲(の)んでいらっしゃい。体(からだ)が、あたたかになるから。」と、お母(かあ)さんは、吉雄(よしお)の、ご飯(はん)が終(お)わるころにいわれました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
歪(ゆが)んだ畳の上には湯飲みが一つ転っていて、中から酒色の番茶(ばんちゃ)がひとり静(しずか)に流れていた。農婦はうろうろと場庭を廻ると、饅頭屋の横からまた呼んだ。
蠅 (新字新仮名) / 横光利一(著)