“番傘”の読み方と例文
読み方割合
ばんがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米友はおかしいと思いながら戸をあけると、いつも来る仕出し屋の女が、丸に山を書いた番傘ばんがさかぶって岡持おかもちを提げて立っています。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
とほりかゝつた見知越みしりごしの、みうらと書店しよてん厚意こういで、茣蓙ござ二枚にまいと、番傘ばんがさりて、すなきまはすなか這々はふ/\ていかへつてた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ちょっとそこまで行って来るとおっしゃって、そとへ出ていらしたばかりですよ。宅の庭下駄にわげたを突っかけて、番傘ばんがさをお差しになって。」
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)