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厚意
読み方 | 割合 |
こうい | 70.6% |
かうゐ | 5.9% |
こころ | 5.9% |
こころざし | 5.9% |
こゝろざし | 5.9% |
なさけ | 5.9% |
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通りかゝつた
見知越の、みうらと
言ふ
書店の
厚意で、
茣蓙を
二枚と、
番傘を
借りて、
砂の
吹きまはす
中を
這々の
體で
歸つて
來た。
たゞ
如何にして
此厚意に
酬いんかとの
一念。
朝夕黄金丸が傍に
傅きて、何くれとなく
忠実に働くにぞ、黄金丸もその
厚意を
嘉し、
情を
掛て使ひけるが、もとこの阿駒といふ鼠は、去る
香具師に飼はれて、
種々の芸を仕込まれ
... さればわれその
厚意に
愛で、おつつけ彼の黒衣とやらんを
討て、爾がために
恨を
雪がん。心安く
成仏せよ」「こは有難き
御命かな。かくては思ひ置くこともなし、
疾くわが
咽喉を
噬みたまへ」
内の
女中の
情で。……
敢て
女中の
情と
言ふ。——
此の
際、
臺所から
葡萄酒を
二罎持出すと
言ふに
到つては
生命がけである。けちに
貯へた
正宗は
臺所へ
皆流れた。
葡萄酒は
安値いのだが、
厚意は
高價い。
その以前から
忰の縁で、お絹にも
厚意を受けた。