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こゝろざし
語句 | 割合 |
志 | 72.5% |
志操 | 5.0% |
厚情 | 5.0% |
意志 | 2.5% |
厚意 | 2.5% |
寸志 | 2.5% |
心志 | 2.5% |
心指 | 2.5% |
志望 | 2.5% |
思操 | 2.5% |
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谷川から
上つて
来さしつた
時、
手足も
顔も
人ぢやから、おらあ
魂消た
位、お
前様それでも
感心に
志が
堅固ぢやから
助かつたやうなものよ。
実にその
志操に傳次や
尚惚るじゃアねえかと
斯ういう旦那の心持で、誠に
尤だからそう云う事ならせめて盃の一つも
献酬して、
眤近に成りたいと云うので
愛想も
盡かさず、こいつを
病人あつかひに、
邸へ
引取つて、
柔かい
布團に
寢かして、
寒くはないの、と
袖をたゝいて、
清心丹の
錫を
白い
指でパチリ……に
至つては、
分に
過ぎたお
厚情。
パリスどのと
祝言するよりも
寧そ
自害せうと
程の
逞しい
意志がおりゃるなら、いゝやさ、
恥辱を
免れうために
死なうとさへお
爲やるならば
カピ長 いや、なう、パリスどの、
女は
敢て
献じまする。
彼れめは
何事たりとも
吾等の
意志には
背くまいでござる、いや、
其儀は
聊も
疑ひ
申さぬ。
内の
女中の
情で。……
敢て
女中の
情と
言ふ。——
此の
際、
臺所から
葡萄酒を
二罎持出すと
言ふに
到つては
生命がけである。けちに
貯へた
正宗は
臺所へ
皆流れた。
葡萄酒は
安値いのだが、
厚意は
高價い。
極内證でお前に
進ませうと云ふを城富聞より大いに
喜悦夫は/\
誠に有がたう御座ると云ば非人共
而酒手は
何程位置て行のだへ
全體遣てはならぬことだが
己輩の
寸志で内證で
進るだから其ことを
拜見致し
汗顏の外は之なく候へば此二包は持歸り主人に
篤と申し聞候なればお
立腹をと云ば武左衞門
面を
和柔否とよ
此儕が
心志の徹らば
爭で
怒る可き然ども
折角持參せし金を
得しのみならずお二人樣の
御行方も大方知ければ其
翌朝京都を立出江戸へと
心指夜を日に
繼で
急ぎしに
不測にも當宿にて御面會申せしなりと
始終の樣子を
渡し置ん此品は
身延山代
代貫主の極ある日蓮上人
直筆の曼陀羅なり一時も
放されぬ大切の品なれ共金の
引替の爲
預んと申
渠が
思操の
信實に
感じ命にも
替難き大金を