“こゝろざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
72.5%
志操5.0%
厚情5.0%
意志2.5%
厚意2.5%
寸志2.5%
心志2.5%
心指2.5%
志望2.5%
思操2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷川たにがはからあがつてさしつたとき手足てあしかほひとぢやから、おらあ魂消たまげくらゐ、お前様まへさまそれでも感心かんしんこゝろざし堅固けんごぢやからたすかつたやうなものよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
実にその志操こゝろざしに傳次やなおほれるじゃアねえかとういう旦那の心持で、誠にもっともだからそう云う事ならせめて盃の一つも献酬とりやりして、眤近ちかづきに成りたいと云うので
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
愛想あいそかさず、こいつを病人びやうにんあつかひに、やしき引取ひきとつて、やはらかい布團ふとんかして、さむくはないの、とそでをたゝいて、清心丹せいしんたんすゞしろゆびでパチリ……にいたつては、ぶんぎたお厚情こゝろざし
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
パリスどのと祝言しうげんするよりもいっ自害じがいせうとほどたくましい意志こゝろざしがおりゃるなら、いゝやさ、恥辱はぢまぬかれうためになうとさへおやるならば
カピ長 いや、なう、パリスどの、むすめあへけんじまする。れめは何事なにごとたりとも吾等われら意志こゝろざしにはそむくまいでござる、いや、其儀そのぎいさゝかうたがまうさぬ。
うち女中ぢよちうなさけで。……あへ女中ぢよちうなさけふ。——さい臺所だいどころから葡萄酒ぶだうしゆ二罎にびん持出もちだすとふにいたつては生命いのちがけである。けちにたくはへた正宗まさむね臺所だいどころみなながれた。葡萄酒ぶだうしゆ安値やすいのだが、厚意こゝろざし高價たかい。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ごく内證ないしようでお前にあげませうと云ふを城富聞より大いに喜悦よろこび夫は/\まことに有がたう御座ると云ば非人共して酒手は何程位どのくらゐおいて行のだへ全體ぜんたいやつてはならぬことだが己輩おらたち寸志こゝろざしで内證であげるだから其ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
拜見はいけん致し汗顏かんがんの外は之なく候へば此二包は持歸り主人にとくと申し聞候なればお立腹りつぷくをと云ば武左衞門おもて和柔やはらげいやとよ此儕おのれ心志こゝろざしの徹らばいかいかる可き然ども折角せつかく持參せし金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得しのみならずお二人樣の御行方おんゆくへも大方知ければ其翌朝よくてう京都を立出江戸へと心指こゝろざしを日についいそぎしに不測ふしぎにも當宿にて御面會申せしなりと始終しじうの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
左樣さうばかりではおわかりになるまい、濱島氏はまじましきみ御存ごぞんじのとうり、日出雄少年ひでをせうねんをば有爲りつぱ海軍々人かいぐん/″\じん養成やうせいして、日本帝國につぽんていこく干城まもりにと、かねての志望こゝろざしであつたのが、弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつとも
渡し置ん此品は身延みのぶ山代だい貫主くわんしゆの極ある日蓮上人直筆ぢきひつの曼陀羅なり一時もはなされぬ大切の品なれ共金の引替ひきかへの爲あづけんと申かれ思操こゝろざし信實しんじつかんじ命にも替難かへがたき大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)