“引取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきと65.1%
ひきとり14.0%
ひっと7.0%
ひきとら4.7%
ひきとつ2.3%
ひきとる2.3%
ひきとっ2.3%
ひきとれ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「浄閑寺の投込みは、くるわの女郎衆で、引取ひきとにんのない者だけを埋葬する所。地廻じまわりの無縁仏むえんぼとけまで、ひきうけてくれるでしょうか」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引取ひきとりき親類方へあづけき其所にて萬事支度を整へ吉日を撰んで婚姻を取結とりむすぶ可し光は天晴の者なれば此度は斯云かくいふ越前守冰人なかうどなりて取すれば早々婚姻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たしなめるように云って、お妙は上衣を引取ひっとって、あらわに白い小腕こがいなで、羽二重でゆわえたように、胸へ、薄色を抱いたのである。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
光陰くわういんは矢よりも早く流るゝ水にさもたり正徳元年辛卯年かのとうどしれり玉之助も今年七歳になり嘉傳次が病死の後は感應院方へ引取ひきとられ弟子となり名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
郡代衆ぐんだいしう出張しゆつちやうの役所へ訴へ出けるに伊奈いな半左衞門殿の手代横田五左衞門深見吉五郎檢使けんし立合の上改め相濟あひすみ一先權現堂村の名主仙右衞門方へ引取ひきとつての調べと相成り横田は平吉にむかひ其方は平兵衞のせがれなるかととふ平吉はつ平伏へいふくしける時横田は又其方の親平兵衞儀日頃何か他に意趣遺恨いしゆゐこん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召出したる上にて追々おひ/\吟味ぎんみに及ぶなりとあらまし御尋問たづね有りしまゝ家主長助へも其旨申渡され今日はまづ引取ひきとるべしと有りける故に皆々みな/\我が家へ歸りけり翌日直に麹町三丁目瀬戸物屋忠兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百何十俵の半紙を一時に新銭座しんせんざ引取ひきとって、土蔵一杯積込んで、ソレから書林に話して版摺の職人を貸してれと云うことにして、何十人と云う大勢の職人を集め
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
鶴のほりと聞より治助大によろこ宜々よい/\それだぞ賣人はたれだ/\十兵衞まちなせへよ三間町の虎松とらまつに相違は無いとて原田はらだの前にいでの脇差は淺草三間町の虎松と申す者より買入しに相違さうゐ御座りませぬといへば原田しからば御用はない引取ひきとれと申渡すに十兵衞は有難ありがたしと家主諸共もろとも引取ひきとりける斯て原田大右衞門コレかう藏此治助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)