“概”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおむ39.8%
がい36.7%
おほむ14.1%
おもむき4.7%
おほむね2.3%
あら1.6%
おおむね0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが全身まるで彫刻製作されるとなると、原図案とはまたかわったものとなることであるが、おおむねこの原図によったものでありました。
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。たゞしその風丰ふうばう地仙ちせんかく豫言者よげんしやがいがあつた。小狡こざかしきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蘭軒が師事した所の儒家医家はおほむね此の如きに過ぎない。わたくしは蘭軒の師家より得た所のものには余り重きを置きたくない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
依然としてわが格式に相応した一段と高尚なる道徳律を守って、常に郷党の精神的生活を代表せんとするおもむきのあるのは、なるほど前代の遺風といえば遺風であるが
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
按ずるに所謂入門者はおほむね皆医であらう。しかし直は必ず医となつたとも云ひ難い。同月十二日に「今日より外史講釈相始む」の文があるからである。外史の日本外史なることは勿論である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
召出したる上にて追々おひ/\吟味ぎんみに及ぶなりとあらまし御尋問たづね有りしまゝ家主長助へも其旨申渡され今日はまづ引取ひきとるべしと有りける故に皆々みな/\我が家へ歸りけり翌日直に麹町三丁目瀬戸物屋忠兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その書は随時世人せいじんを啓発した功はあるにしても、おおむね時尚じしょうを追う書估しょこ誅求ちゅうきゅうに応じて筆を走らせたものである。保さんの精力は徒費せられたといわざることを得ない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)